刑事事件に強い弁護士とは
1 刑事事件に強い弁護士とは
刑事事件に強い弁護士とは、簡単に言えば、被疑者・被告人の希望・目標に沿った刑事弁護を実践し、目標を達することができる弁護士と言えるでしょう。
被疑者・被告人の希望・目標とは、例えば、被害者が存する案件の場合には被害者と示談を成立させたり、身柄拘束されている場合には、早期の身柄解放を目指したり、否認事件の場合には無罪を、認め案件の場合には執行猶予付きの判決を、など様々なケースが考えられます。
これらの希望・目標を達するのが刑事事件に強い弁護士といえます。
ただし、被疑者・被告人が希望していても、希望を叶えることが難しいことはあります。
2 刑事事件に強い弁護士を選ぶポイント
⑴ 相談して相性をみる
被疑者・被告人と弁護士の相性が悪く、そもそもコミュニケーションが取れないようでは、目標に沿った行動をとることができません。
また、弁護士が刑事弁護活動をしていく際には、認め案件の場合には、情状酌量を訴える弁護を行うこととなり、そのためには情報が必要となります。
その情報を得るためにも、コミュニケーションが大切なのです。
そこで、まずは、コミュニケーションが取りやすいのかなど、相性の良し悪しをみることが大切です。
そして、相談をする際に、様々話を聞いたり、質問をしたりして、その話の中で、以下に述べるような経験値などを確認していくことが大切です。
⑵ 実績・経験
刑事事件に限ったことではありませんが、経験豊富で知識があるかが刑事事件に強い弁護士か否かを見分ける大切なポイントとなります。
いくら知識があっても、実践で活かせなければ意味がありません。
そこで、経験豊富な弁護士が刑事事件に強い弁護士と言えるでしょう。
また、結果を保証しないまでも安請け合いしないか否かも、経験豊富か否かを判断する材料となりえます。
被疑者・被告人が希望していても、希望を叶えることが難しいことはあると上述しましたが、無理と思われる希望・目標について、弁護士が理由を述べて「難しいですよ」などと言う場合には、経験値から難しいと判断しています。
そのため、刑事事件に強い弁護士であれば、経験上難しいと分かっている場合には、安請け合いしないといえます。
⑶ 対応のスピード
刑事事件において重要となることが多いのが、スピードです。
在宅で捜査されている場合は別ですが、逮捕・勾留など身柄拘束されている場合には、起訴・不起訴が決まるまで、長くても逮捕から23日間と限られた時間です。
そこで、身柄拘束案件の場合には、この限られた間に不起訴を目指した弁護活動を行う必要があります。
そのため、刑事事件に強い弁護士であれば、素早い対応が必要と分かっていますので、いかなる弁護活動を行うべきかの判断も早く、対応がスピーディーになります。